2015 ジープ・ラングラーのメンテナンス・スケジュール

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この記事について

ジープ・JKラングラー・アンリミテッド・ルビコンのオーナーズマニュアルの内容を、自分自身の備忘と参考にする目的で記事を書いています。

2015年ジープ・ラングラー・オーナーズマニュアル(英語)に目を通していたところ、日本語版の取扱説明書には存在しないセクションがあることに気が付きました。そのひとつに「メンテナンス・スケジュール」の表があり、オーナーが行う点検やメンテナンス時期の早見表として分かりやすいと思い、要約して日本語で書いています。

この記事が参考にしているのが米国向けのオーナーズマニュアルであることにご留意ください。また、知識、技術、設備、時間のいずれかが無い方には正規販売店や専門店に整備依頼することをお勧めします。

メンテナンス・スケジュール

車両には自動オイル交換インジケーターシステムが装備されています。オイル交換インジケーターシステムは、定期整備の時期になったことをお知らせします。
エンジンの運転状態に応じて、オイル交換インジケー ターのメッセージが点灯します。これは、あなたのクルマに整備が必要であることを意味します。
頻繁な短距離走行、トレーラー牽引、極端な高温や低温などの運転状況によって、”Change Oil” または “Oil Change Required” メッセージが表示されるタイミングは異なります。過酷な運転条件下では、前回のリセットから 3,500マイル(5,600 km)も経たないうちにオイル交換のメッセージが表示されることがあります。できるだけ早く、500マイル(805 km) 以内に点検を受けてください。

EVIC(Electronic Vehicle Information Center)搭載車では、EVICに”Oil Change Required”と表示され、オイル交換が必要であることを示すチャイムが1回鳴ります。
EVIC非搭載車では、インストゥルメント・クラスタのオドメーターに「Change Oil」と点滅表示され、オイル交換が必要であることを示すチャイムが1回鳴ります。
正規販売店では、定期オイル交換の完了後、オイル交換インジケーターメッセージをリセットします。
正規販売店以外で定期オイル交換を行った場合は、”Understanding Your Instrument Panel”の”Instrument Cluster Description”または”Electronic Vehicle Information Center(EVIC)”に記載されている手順を参照して、メッセージをリセットすることができます。

注記:
いかなる状況においても、オイル交換の間隔が 10,000 マイル (16,000 km)、12 ヶ月、エンジン稼働時間の 350 時間のうち、いずれか早いほうを超えないようにしてく ださい。
エンジンの運転時間またはアイドル時間が350時間という条件は、一般的にフリートユーザーにのみ該当します。

過酷な条件下での使用 全モデル

埃っぽいオフロード環境での使用、または、ア イドリングや非常に低いエンジン回転数での運転が多い場合は、4,000マイル(6,500 km)ごとにエンジン・オイルを 交換してください。このような車両は、過酷な条件下での使用になります。

月に一度、または、長距離走行の前に

  • エンジン・オイル・レベルの点検
  • ウィンドウォッシャー液量の点検
  • タイヤの空気圧を確認し、異常摩耗や損傷が ないか点検
  • クーラント・リザーバー、ブレーキ・マスター・シリンダー、パワー・ステアリング、オートマチック・トランスミッションのフルード油量の点検。必要に応じて補充してください。
  • すべての車内外の灯火類の機能を点検

メンテナンス・チャート

必要なメンテナンスの間隔

必要なメンテナンス間隔については、下記の「メンテナンス・スケジュール表」を参照してください。

オイル交換インジケーターシステムにオイル交換時期を表示します。

  • オイル、オイル・フィルター交換
  • タイヤ・ローテーション。異常摩耗の兆候が現れたら、オイルインジケーターが点灯する前であってもローテーションを してください。
  • バッテリーを点検し、端子を清掃しターミナルに緩みが無いように締め付けます。
  • ディップスティックが装備されている場合は、 オートマチック・トランスミッション・フルードの点検をします。
  • ブレーキ・パッド、シュー、ローター、ドラム、ホース、パーキング・ブレーキを点検します。
  • エンジン冷却システムの保護とホースを点検します。
  • 排気システムを点検します。
  • 埃の多い場所やオフロードで使用する場合は、エンジンのエア・クリーナーを点検します。
  • すべてのドア・ラッチにグリース潤滑がされているか点検します。必要であればグリースを塗布します。

必要なメンテナンスの間隔については、以下の「メンテナンス・スケジュール表」を参照してください。

メンテナンス・スケジュール表

追加点検項目
スクロールできます
経過年数もしくは走行距離のどちらか早い方
経過年数23456789101112131415
走行距離(km)3.2万4.8万6.4万8万9.6万11.2万12.8万11.4万16万17.6万19.2万20.8万22.4万24万
追加点検項目
CV/ユニバーサル・ジョイントの点検XXXXXXX
フロント・サスペンション、タイロッド・エンドの点検。必要な場合は交換。XXXXXXX
フロント・アクスル/リア・アクスルのオイル点検XXXX
ブレーキ・ライニングの点検。必要な場合は交換。XXXXXXX
4輪ディスクブレーキ車のパーキング・ブレーキの調整XXXXXXX
トランスファー・オイル点検XXX
追加メンテナンス項目
スクロールできます
経過年数もしくは走行距離のどちらか早い方
経過年数23456789101112131415
走行距離(km)3.2万4.8万6.4万8万9.6万11.2万12.8万11.4万16万17.6万19.2万20.8万22.4万24万
追加メンテナンス項目
エンジン・エアクリーナー交換XXXXX
エアコン/室内のエアフィルター交換XXXXXXX
スパークプラグ交換 **X
エンジン・クーラントのフラッシングおよび交換(10年または24万kmのどちらか早い方)XX
オートマチック・トランスミッション・オイル、オイル・フィルター交換
※以下のいずれかに該当する場合:
警察車両、タクシー、フリート、頻繁にトレーラをけん引する場合
XX
オートマチック・トランスミッション・オイル、オイル・フィルター交換X
マニュアル・トランスミッション・オイル、オイル・フィルター交換
※以下のいずれかに該当する場合:
トレーラけん引、スノープラウ使用、重負荷、タクシー、警察車両、商用の配送車両、オフロード走行車、砂漠での使用または摂氏32℃を超える環境での高速巡行を行う場合。
XXXXX
トランスファー・ケース・オイル交換
※以下のいずれかに該当する場合:
警察車両、タクシー、フリート、頻繁にトレーラをけん引する場合
XX
PCVバルブ点検。必要な場合は交換。X
フロント・アクスル/リア・アクスルのオイル交換
※以下のいずれかに該当する場合:
警察車両、タクシー、フリート、オフロード走行車、頻繁にトレーラをけん引する場合
XXX

** スパークプラグ交換のタイミングについて
 走行距離のみで判断します。経過年数は適用されません。

自動車整備作業では大怪我をすることがあります。作業は知識と適切な設備がある場合のみ行ってください。不安がある場合は、信頼できる整備士に依頼してください。
車両の点検や整備を適切に行わないと、故障の原因になり、車両の操作性や性能に影響を与える可能性があります。これは事故の原因になることがあります。

参考資料

「オフィシャルMOPARサイト – 車種選択」への外部リンクです。
オーナーズマニュアル(英語)

おわりに

当サイトのコンテンツ・情報につきまして、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっていることもございます。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

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この記事を書いた人

ジープ・軍用車専門レストアショップに勤めたあとIT業界へ転職。三菱ジープJ3R(不動)、J54A(不動)を所有。ジープ・JKラングラー・アンリミテッド・ルビコンでJeepライフ復帰。 東京在住。千葉拠点でのリモートワークやガレージライフについて情報発信しています。

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